連載 眼の組織・病理アトラス・60
アミロイド小体
猪俣 孟
1
1九州大学
pp.1640-1641
発行日 1991年10月15日
Published Date 1991/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410900835
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アミロイド小体corpora amylaceaとは,中高齢者の網膜や視神経の神経線維内にアミロイド線維様の微細線維が充満して,組織学的に小球状の沈着物として認められるものをいう。アミロイド小体の大きさは直径が5.0—20μmで,光学顕微鏡もしくは電子顕微鏡観察によってはじめて観察される病変であり,臨床的病変の呼称ではない。
アミロイド小体という名はVirchowによってはじめて命名されたもので,脳内に澱粉粒に似た小球状の物質が観察されたことによる。
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