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連載 Clinical Challenge・56
開放隅角緑内障の治療を受けていた症例
A case treated as open-angle glaucoma
辻 隆宏
1
Takahiro Tsuji
1
1福井大学医学部眼科学教室
pp.1316-1322
発行日 2024年11月15日
Published Date 2024/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215378
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症例
患者:67歳,女性
主訴:両眼の視力低下
既往歴:高脂血症,高血圧。63歳時,左眼の網膜前膜と皮質白内障に対して水晶体再建併用の硝子体手術を受けた。65歳時,右眼の水晶体再建手術を受けた。
点眼薬:Rhoキナーゼ(ROCK)阻害薬,α2刺激薬を点眼してアレルギー反応が生じ,βブロッカーを点眼して徐脈を起こした。
現病歴:開放隅角緑内障と診断され,両眼にプロスタグランジン製剤と炭酸脱水酵素阻害薬を点眼し,眼圧は10mmHg台後半から20mmHg台前半と不安定であった。前医が退職したため,筆者が治療を引き継ぐことになった。最近,視力低下の進行の自覚があった。
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