増刊号 6年前の常識は現在の非常識!—AI時代へ向かう今日の眼科医へ
Ⅴ.結膜・角膜
アレルギー性疾患への生物学的製剤の導入と眼への影響
庄司 純
1
1日本大学医学部視覚科学系眼科学分野
pp.102-105
発行日 2024年10月30日
Published Date 2024/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410215331
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以前の常識
・アレルギー炎症は,2型ヘルパーT細胞(Th2)が誘導に関与する好酸球炎症である.
・アレルギー疾患は,抗アレルギー薬と副腎皮質ステロイド薬を使って治療する.
・巨大乳頭を伴う春季カタルやアトピー性角結膜炎には,タクロリムスなどの免疫抑制点眼薬が有用である.
現在の常識
・アレルギー炎症は2型炎症とも呼ばれ,Th2と自然リンパ球グループ2(ILC2)とが誘導に関与する好酸球炎症である.
・中等症〜重症のアレルギー疾患は,アレルギー炎症に関連する分子を標的とした生物学的製剤で治療する.
・免疫抑制点眼薬による治療に抵抗する巨大乳頭のなかには,生物学的製剤のオマリズマブやデュピルマブが有効な症例がある.
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