増刊号 この症例このまま診ていて大丈夫? 病診連携にもとづく疾患別眼科診療ガイド
4 白内障
眼内レンズ偏位・落下
市川 浩平
1
,
太田 俊彦
1
1順天堂大学医学部附属静岡病院眼科
pp.153-158
発行日 2021年10月30日
Published Date 2021/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410214164
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クリニック・病院から紹介/逆紹介するときのポイント
クリニックから病院へ紹介するとき
・眼内レンズ(IOL)落下例は手術の適応となるため直ちに病院へ紹介.
・IOL偏位例や明らかなIOL振盪例は,視力障害,単眼複視,グレアなどの自覚症状を認めることが多く,放置すると落下のリスクがあるため直ちに病院へ紹介.
・軽度のIOL振盪を認めても,視力障害,単眼複視,グレアなどの自覚症状を認めない場合は経過観察.
病院からクリニックへ逆紹介するとき
・視力の回復とともに眼内の炎症がほとんど消失して,一過性高眼圧,低眼圧,硝子体出血,囊胞状黄斑浮腫,網膜剝離,術後眼内炎などの合併症を認めないとき.
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