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5 神経眼科
視神経炎に対するステロイドパルス治療
辻 隆宏
1
1福井大学医学部眼科学教室
pp.70-71
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213741
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治療法の概要
視神経炎は,検眼鏡的に視神経乳頭浮腫がある乳頭炎型と球後型に分類される。視神経炎は,通常,特発性視神経炎を指し,予後も良好である。しかし,抗アクアポリン4(AQP4)抗体陽性視神経炎や多発性硬化症の一部として発症することもあり,再発やステロイド抵抗性のことがある。
治療は,第一にステロイドパルス療法になる。副作用の予防のため,治療前に必ず,B型肝炎,ヘルペス,梅毒などの感染症を含む末梢血検査,胸部写真や心電図検査を行う必要がある。難治性の視神経炎を想定して,治療前に,抗AQP4抗体の測定を行う。特に,感染症については十分に注意を払う必要がある。
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