Japanese
English
連載 眼炎症外来の事件簿・Case19
黄斑前膜を伴った肉芽腫性汎ぶどう膜炎
A case of epiretinal membrane associated with granulomatous panuveitis
楠原 仙太郎
1
Sentaro Kusuhara
1
1神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野
キーワード:
肉芽腫性汎ぶどう膜炎
,
サルコイドーシス
,
黄斑前膜
,
硝子体手術
,
増殖膜
,
proliferative sarcoid retinopathy
Keyword:
肉芽腫性汎ぶどう膜炎
,
サルコイドーシス
,
黄斑前膜
,
硝子体手術
,
増殖膜
,
proliferative sarcoid retinopathy
pp.258-261
発行日 2020年3月15日
Published Date 2020/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213486
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患者:50代,男性
主訴:両視力低下
既往歴:高血圧,口内炎,B型肝炎キャリア
家族歴:母親に緑内障
現病歴:X年9月に右飛蚊症を自覚し,その後に両眼の霧視と光視症が出現したため同年12月に近医眼科を受診した。その際に両眼のぶどう膜炎および高眼圧症を指摘され,某総合病院眼科を紹介され受診した。両眼に虹彩炎,瞳孔および隅角結節,硝子体混濁,網膜の滲出性変化が認められたためサルコイドーシスを疑われた。両眼ともにトリアムシノロンアセトニドのテノン囊下注射が施行されたが,眼底所見が悪化したため,精査加療の目的で神戸大学医学部附属病院眼科(以下,当科)を紹介され受診となった。
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