増刊号 7年前の常識は現在の非常識!—眼科診療の最新標準
1.屈折/調節の異常・白内障
1)検査
視力検査:コントラスト感度・コントラスト視力検査
南雲 幹
1
1井上眼科病院
pp.14-19
発行日 2018年10月30日
Published Date 2018/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212868
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ここが変わった!
以前の常識
●日常臨床の視力検査では白黒の高コントラストのランドルト環視標を用い,視力を評価するが基本である。
現在の常識
●われわれの日常生活においてはさまざまなコントラストのものを見ており,日常視での視覚の質(QOV)が問われる現在,従来の視力検査による評価では限界があり,精密に視機能を判定するためコントラスト感度検査のニーズはさらに高まっている。
●2018年4月に診療報酬が改定され,空間周波数特性(MTF)を用いたコントラスト感度検査の算定が可能となった。ただし算定は「水晶体混濁があるにもかかわらず矯正視力が良好な白内障患者で水晶体再建術の手術適応の判断に必要な場合に,当該手術の前後においてそれぞれ1回に限る」とされている。
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