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I.まえがき
道路照明にて,ナトリウム・ランプが広く用いられているように,特定の視覚条件では,ナトリウムランプが他の白熱電球,および水銀燈に比較して物体の認知に大きい効果をもつていることが知られている。これに関してDeBore,Arndt,Dreslerらが研究を行なつている。
これは視力検査において,照明光源の質を十分に考慮する必要があることを意味する。測光学で用いられる比視感度は放射エネルギーを測光量に変換する特性で,明るさが一定という視覚条件における眼覚の分光感度と考えることができる。これと同様に視力レベル(acuity)が一定であるときとか,コントラスト・レベル(contrast)が一定であるときの眼の分光感度を求めることは,上記のような光源の図形認知の効果を知るうえ,きわめて有意義であると思われる。この種の実験にっいてはV.S.Khazanovが広範囲な研究を行なつているが,実験条件が一定でないという欠点がある。したがつて測定条件を一定することに留意して装置を製作し実験を行なつたので,その結果について報告する。
The spectral sensitivity of the human eye under a constant level of acuity and contrast is defined.
It was found that a number of narrow and high maxima and minima was obtained on the obtained sensitivity curves.
The position of these maxima partially appears to coincide with that of the known maxima on the spectral sensitivity curves obtained under a constant brightness level, that is, luminosity curve.
Moreover, the acuity spectral sensitivity under the flicker phenomena are obtained. The minimum of the acuity sensitivity appears at the flicker frequency 8-9 c.p.s. where the flicker sensitivity is maximum.
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