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特集 黄斑円孔の最新レビュー
黄斑円孔の術前術後評価
The pre- and postoperative evaluation of idiopathic macular hole
馬場 隆之
1
Takayuki Baba
1
1千葉大学大学院医学研究院眼科学
pp.24-28
発行日 2018年1月15日
Published Date 2018/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212554
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はじめに
特発性黄斑円孔は,主として50歳代以降に生じ,歪みと視力低下を主訴とする疾患である。硝子体手術により,黄斑円孔は治療可能な疾患となった。現代においては,小切開硝子体手術,内境界膜(internal limiting membrane:ILM)剝離などの技術進歩や疾患に対する理解の深まりにより,高い精度で円孔閉鎖が得られるようになっている。また,光干渉断層計(optical coherence tomography:OCT)の普及に伴い,小型の黄斑円孔も発見が容易になり,黄斑円孔の潜在的な患者数は変わっていないと思われるが,日常診療で遭遇する機会は多くなっている印象がある。初期の小型の黄斑円孔の検出,そして硝子体手術後の機能的,形態的評価は黄斑円孔の診療上,非常に重要である。本稿では,黄斑円孔の術前および術後評価について形態と機能のつながりを中心に解説したい。
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