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連載 熱血討論!緑内障道場—診断・治療の一手ご指南・第23回
緑内障手術後に遷延する角膜障害への対応
Correspondence to prolonged corneal disorder after glaucoma surgery
後藤 恭孝
1
,
松田 彰
2
,
相馬 剛至
3
Yasutaka Goto
1
,
Akira Matsuda
2
,
Takeshi Soma
3
1医療法人社団浩陽会 石川眼科医院
2順天堂大学医学部附属順天堂医院眼科
3大阪大学眼科学教室脳神経感覚器外科学(眼科学)
pp.1849-1855
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212532
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今月の高齢
【患者】70歳,女性
【主訴】左眼の霧視
【現病歴】近医眼科で緑内障の治療中。シェーグレン症候群(Sjögren syndrome:SS)もあり,点眼を増やすと糸状角膜炎が発症するとのことで,タプコム®のみでしか管理できないにもかかわらず,眼圧が高く視野障害も進行するため,手術目的で当院へ紹介された。術式は白内障による視力低下も認めたため,線維柱帯切開術+シヌソトミー+深部強膜弁切除術+水晶体再建術を施行した。術後3日より広範な角膜上皮剝離を発症し,上皮剝離は術後1か月半遷延し,術後3か月まで角膜混濁は遷延した(図1〜6)。
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