増刊号 眼科基本検査パーフェクトガイド—理論と実技のすべてがわかる
Ⅰ 眼科検査の理論と実技
眼底検査
野村 陽子
1
,
小畑 亮
1
,
小川 麻湖
2
1東京大学医学部眼科学教室
2東京大学医学部附属病院眼科
pp.186-205
発行日 2017年10月30日
Published Date 2017/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212473
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理論編
眼底カメラ,超広角走査レーザー検眼鏡
目的
眼底検査に並行して,経時的な眼底所見の変化を確認・記録するため,複数の医療者とディスカッションするため,または診断や研究において定量的・客観的に分析するために眼底写真を撮影する。また,オプトス社の超広角走査レーザー検眼鏡(scanning laser ophthalmoscope:SLO)装置は疑似カラー撮影ではあるが,必要最小瞳孔径が2mmで眼底の200°の広範囲が約0.3秒と短時間で撮影可能であり,散瞳ができない状況や散瞳不良の症例での眼底評価目的に有用である1)(図1)。
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