特集 オキュラーサーフェス診療アップデート
1.病態理解に役立つ新しい検査法
涙液
最近の涙液検査
山口 昌彦
1
1愛媛大学大学院医学系研究科医学専攻高次機能制御部門感覚機能医学講座視機能外科学分野
pp.19-24
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410104421
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Point
1.最近の涙液検査では,ドライアイのスクリーニングから病態究明に迫る検査まで,さまざまな角度から涙液の状態を把握できるようになってきた。
2.最近の涙液検査としては,涙液貯留量,角膜上涙液膜(涙液層安定性),マイボーム腺機能,実用視力,涙液浸透圧,眼表面温度などによる評価方法がある。
3.近年,ドライアイの診断は,涙液量のみならず,涙液層としての安定性を評価することも重要視され,また油層やムチンなど涙液層の層別診断,さらには涙液層と視機能との関連についても注目されている。
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