海外留学 不安とFUN・第17回
UCLAでの留学生活・3
鹿嶋 友敬
1,2
1University of California, Los Angeles, Stein Eye Institute
2群馬大学医学部眼科学教室
pp.678-679
発行日 2017年5月15日
Published Date 2017/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212255
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日々の仕事
3月号で述べたようにUCLA Stein Eye InstituteのInternational Fellowship Programでは,国際フェローに対してカリフォルニア州の特別ライセンスが与えられる。しかし,このライセンスは完全なものではないため,米国の医師の指導が必要であり,単独で手術を行ったり処方をしたりすることはできない。このため日々の仕事は教授について手術や処置を学び,患者へのムンテラに参加するということになる。つまり,日本の研修医が行うようなことが日々の仕事であった。
クリニックでは新規患者の既往歴を聴取して電子カルテに記載し,さまざまな検査を行い,教授にブリーフィングを行うのである。患者の数も多く,自分の拙い英語では伝えられることが限られていたため苦労した。ネイティブである国内フェロー(日本でいう後期研修医)の2人や自分の前任・後任の国際フェローは英語に堪能であったため,それほどの苦労はなかったように見受けられた。
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