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連載 熱血討論!緑内障道場—診断・治療の一手ご指南・第12回
超々高齢者の落屑緑内障
Exfoliation glaucoma in very oldest-old
谷戸 正樹
1
,
相良 健
2
,
植木 麻理
3
Masaki Tanito
1
,
Takeshi Sagara
2
,
Mari Ueki
3
1松江赤十字病院眼科
2さがら眼科クリニック
3大阪医科大学眼科学教室
pp.68-74
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212132
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今月の症例
【患者】94歳,男性
【主訴】右眼圧の高値
【現病歴】他院眼科で78歳時に両眼の白内障手術を受け,両眼の偽落屑物質付着を認めたため,以後経過観察されていた。88歳時に,右眼眼圧上昇を認め,プロスタグランジン関連薬点眼を開始した。90歳で2剤併用,91歳で3剤併用を開始したものの点眼が多く使用できず,視力低下の自覚も出てきたため,右眼トラベクロトミーを施行された。いったん眼圧は下降したが,93歳で再度30mmHgに上昇したため,再度3剤併用を開始した。94歳で35mmHgに上昇し,炭酸脱水酵素阻害薬(carbonic anhydrase inhibitor:CAI)の内服を追加した。眼圧は20mmHg程度で,視野進行が続くため当科へ紹介となった。
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