増刊号 眼感染症の傾向と対策—完全マニュアル
Ⅲ.疾患別:診断・治療の進め方と処方例
1.眼瞼疾患
ブドウ球菌性眼瞼炎
福岡 詩麻
1,2
,
有田 玲子
2,3
1大宮はまだ眼科
2東京大学医学部附属病院眼科・視覚矯正科
3伊藤医院
pp.103-109
発行日 2016年10月30日
Published Date 2016/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410212026
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POINT
■主としてブドウ球菌の感染が原因で生じる慢性前部眼瞼炎である。
■眼瞼炎の症状は,朝に悪化するのが典型的である。
■所見としては,黄色滲出物付着,collarette,皮膚びらん,睫毛脱落が特徴的である。
■治療は,主に眼瞼清拭,局所抗菌薬投与を行う。重症例では少量ステロイド投与,全身の抗菌薬投与を行う。
■眼瞼炎は慢性疾患であり,治療のアドヒアランスが重要であることを患者によく説明する。
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