海外だより
Montreal Neurotogical Instituteの思い出
松岡 成明
1
1熊本大学医学部第一外科
pp.1453-1456
発行日 1967年10月20日
Published Date 1967/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204439
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外国留学4年7ヵ月をふりかえり,何か書けといわれると,やはり脳神経外科を希望する私には,一番思い出となるのは1962年〜1963年にいた頃のMontreal Neuro-logical Institute(MNI)である.ここでDrs.Penfield, Rasmussen, Jasperとお会いでき,その時の私のボスであるDr.Jasperを今日まで外国での第一の恩師とし,その後の米国での仕事も,彼を通じて一貫して行なつた因縁というか,いつまでも忘れえない地がかのMontrealである.したがつて毎年夏休みがくると,遠路車をかつて訪れるのが唯一の楽しみであつた.セントローレンス河に囲まれた市は一つの島をなし,この島の中心に小高いMt.Roya1が,夜ともなると十字の塔を灯し,その中腹ともいうべきところにMcGill大学,その付属病院(Royal VictoriaHosp.),MNI, Allon Memorial Institute(精神病院)と並んでいる.1962年には日本人はLucas山本氏(北大出身)と小生のみで,先輩格には岩間(大阪),和田(北大,現ブリテッシュ・コロンビア大学教授),山本(金沢),北村(九大),松永(京都),沼本(岡山,現米国在中)諸先生の名前がみられた.
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