Japanese
English
ジュニアコース
冠血管の反応性充血
Reactive Hyperemia in the Coronary Circulation
蔵本 築
1
,
矢崎 義雄
1
Kizuku Kuramoto
1
,
Yoshio Yazaki
1
1東京大学医学部第3内科学教室
13rd Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.793-799
発行日 1969年9月15日
Published Date 1969/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404202068
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はじめに
反応性充血とはその臓器の支配動脈を一定時間閉塞して開放した際,血流が閉塞前のレベルを超えて増加する現象である。反応性充血は四肢の筋血流においても認められているが1)〜3),たえず収縮と拡張を繰返している心臓を灌流する冠循環においては血流遮断,酸素欠乏に敏感に反応し,わずか数秒の冠血流遮断に対してもその解除後ただちに冠血流の著明な増加を示すことが知られている。そこで冠循環の反応性充血の特徴と,それに及ぼす諸因子および反応性充血の調節機序について,我々の成績をもとに解説を試みることにする。
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