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眼科と東洋医学
竹田 眞
1
1札医大
pp.194-195
発行日 1988年2月15日
Published Date 1988/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410210286
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本年の「眼科と東洋医学」では,漢方に関するもの5題とハリに関するもの4題の計9題の一般演題が報告された.また,山本昇吾先生による特別講演もあり,この会も年々盛んになってきている.出席の先生の数も延べ人数120名に達し,熱心な討論がなされた.このため予定時間を約30分超過したのは大いに反省し,明年からのあり方について検討しなければならない.
第1題は「ブドウ膜炎における柴苓湯の使用経験」を伊藤美樹先生が発表された.ブドウ膜炎に対しステロイド剤の全身投与は非常に有効であるが,その漸減中の炎症再燃やステロイド中止後の再発に悩まされる.演者は4例のブドウ膜炎患者に柴苓湯とステロイドを併用した.特に漸減期の再燃を防止し,ステロイド離脱に成功する可能性が強調された.
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