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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
学術展示
脳血管障害と視野異常—内頸動脈閉塞症および中大脳動脈閉塞症
Cerebrovascular accident and the visual field defect.:Internal carotid artery occlusion and middle cerebral artery occlusion
前田 修司
1
,
薄葉 澄夫
1
,
長田 乾
2
Shuji Maeda
1
,
Sumio Usuba
1
,
Ken Nagata
2
1弘前大学医学部眼科学教室
2脳血管研究所美原記念病院内科
1Department of Ophthalmology, Hirosaki University School of Medicine
2Department Internal Medicine, Cerebrovascular Institute-Mihara Memorial Hospital
pp.800-801
発行日 1982年7月15日
Published Date 1982/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208653
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- Abstract 文献概要
緒言内頸動脈(ICA)およびその分枝である中大脳動脈(MCA)は眼球から視放線へ至る視路への血液供給を行っているため,その閉塞により高頻度に眼症状が発現することが知られている1,2)。同名性視野欠損はその中で最も主要なものであり内頸動脈閉塞症(ICAO)の11〜52%1〜3)に,中大脳動脈閉塞症(MCAO)の19〜68%3〜5)にみられ,特に視野下半部の障害が強いとされているが6,7),その視野欠損の形態に関しての報告は未だない。今回は,視野異常の発現頻度,欠損の形より両者の比較を行った。
対象脳血管撮影で確認された視野検査可能なICAO 27例(男26例,女1例),MCAO 38例(男32例,女6例)である。不完全閉塞や他の視路疾患を合併しているものは除外した。
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