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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
学術展示
試作sandblast付き残留皮質洗浄針セットについて
On improved sandblasted canula set
林 正泰
1
,
伊藤 清治
1
,
杉本 育子
1
,
普天間 稔
2
Masayasu Hayashi
1
,
Seiji Ito
1
,
Ikuko Sugimoto
1
,
Minoru Futenma
2
1新川橋病院
2佼成病院
1Department of Ophthalmology, Shinkawabashi Hospital
2Department of Ophthalmology, Kosei Hospital
pp.380-381
発行日 1982年4月15日
Published Date 1982/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208563
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- Abstract 文献概要
緒言水晶体嚢外摘出術において,水晶体前嚢を十分に切除することおよび残溜皮質の洗浄,除去と後嚢面の研磨は術後の視力および各種合併症予防に対し重要な点である1,2)。我々は第3回日本限科手術学会でメディカルワークショップ社製Canulasetを改良し,Cavitronの1/Atipの様な灌流吸引装置を用いなくとも前房洗浄のみで十分良好な結果を得られることを報告した3)。今回前房内操作を少しでも減らすため,この前房洗浄針の下面にsandblastを付け残留皮質洗浄と後嚢面の研磨とを同時に行える様に改良した。この結果残留皮質洗浄後,あらたにcapsule scraperを前房内に入れ後嚢面の研磨を行うという前房内操作をはぶくことができ,比較的良い結果を得たので報告する。
洗浄針および術式改良型前房洗浄針は図1,2に示すごとく上面2/3は虹彩裏面に触れても良い様に平滑にしてあるが,下面1/3には後嚢研磨用のsandblastが付けてある。また虹彩表面を擦過しない様に,下面のsand—blastは先端から約2mmの範囲に付けてある。これら3本の前房洗浄針を用いて図3,4に示すごとく各部の残留皮質洗浄および後嚢面の研磨を同時に行える。
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