GROUP DISCUSSION
遺伝・先天性眼疾患
水野 勝義
1
1東北大
pp.1499-1503
発行日 1977年12月15日
Published Date 1977/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207550
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1.自然発症網膜変性ラット(SDR)とライソゾーム酵素
自然発症高血圧症ラット(SHR)からERG振幅を指標として選び出したSDRのlysosome酵素活性について生化学的および組織学的に測定した。12カ月齢のSDRの網脈絡膜のcathepsin Dとβ-glucuronidaseは,totalおよびfree activityともに,ウィスターラットの約2倍の活性を認めた。SDRの網膜色素上皮層のacid phosphataseは組織化学的に異常な量の反応と局在性を示した。これらの点から,SDRの網膜変性に及ぼすlysosome酵素の役割は重要であると思われた。
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