Japanese
English
臨床実験
ステロイド糖尿病の1例
A case of steroid diabetes
徳田 久弥
1
,
沢田 惇
Hisaya Tokuda
1
1熊大眼科
1Dept. of Oph., Kumamoto Univ. Medical School
pp.651-653
発行日 1961年5月15日
Published Date 1961/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207246
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ステロイド糖尿病とは,副腎皮質ホルモンの投与中に発生する糖尿病のことであつて,1948年にConnが,はじめてその臨床例を報告して以来,臨床家の注目を惹いている副腎皮質ホルモンの副作用のひとつである。最近わが国でも,2,3の人が報告しているが,その全部の例が,再生不良性貧血や白血病等の血液疾患の副腎皮質ホルモンによる治療中に発生しており,本邦だけにみられる特異な点として注目されている。
私達も最近,白血病の副腎皮質ホルモン治療中に発生し,それによつて,眼底出血の増悪を誘発した珍しい例を経験したが,眼底変化を記載した例は今迄に見当らないので,ここに報告する。
A case of steroid diabetes in the steroid treatment of leucaemia [accompanied]by retinal hemorrhage is reported.
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