銀海余滴
形成美容外科
桐沢 長徳
pp.638
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206909
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筆者は昨年来,「形成美容外科」という雑誌編集者として名を連ねている。これは東大教授の三木威勇治(整形外科)。河野庸雄(歯科)。慈恵医大教授の高橋良(耳鼻科),警察病院医長の大森清一(皮膚科)の諸氏と相談の上,このような雑誌を発行するようになつたので,「ねらい」は一般医学から多少「継子扱い」にされているPlastic surgeryを正しい軌道にのせる目的からである。
周知のように形成外科(俗に「整形美容」と称されている)といわれるもののうちには盛んに宣伝をし,その目的も金もうけを主としているように思われるものもあつて,とかく世間の誤解を招きやすく,又一般医師からも色目を以て見られるような例も少くない。また,その医療内容も公開をせずに,あたかも秘密医療の如く振舞つているものもあるという。
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