特別企画 総合病院における美容医療の実践
神戸大学での美容外科の実践—美容外科を学問とするための提言—
原岡 剛一
1,2
,
寺師 浩人
2
1RE_CELL CLINIC
2神戸大学大学院医学研究科形成外科学
pp.927-932
発行日 2024年9月10日
Published Date 2024/9/10
DOI https://doi.org/10.18916/keisei.2024090009
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はじめに
わが国の美容医療のほとんどは,プライベートクリニックに分類される施設により担われている。しかし,美容医療の発展のためには大学病院をはじめとした医育機関や総合病院でも美容医療が提供される状況が望ましいと考えられる。とはいうものの,まったくノウハウを有さない美容医療を実践していくには,さまざまなハードルがあるのは事実である。
著者は神戸大学医学部附属病院美容外科(以下,神戸大学美容外科)で,国立大学としては,国内では唯一の独立した診療科としての美容外科の診療科長として勤務するいう貴重な経験をした。
今後,多くの大学で美容診療が実践されることを期待しており,著者の経験が少しでも貢献できれば幸甚であると考えるため,報告する。
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