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眼科ニユース
N
pp.639-642
発行日 1960年2月15日
Published Date 1960/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206910
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府県別眼科診療点数
健保の請求書作成については医師たるもの皆々毎月頭を悩ますところで,眼科でも実際やつている検査も遠慮していられる方が多いというのが,実状です。例えば眼鏡の検定にこられた患者でも矯正視力がよく出ない場合などは必らず暗室で精密眼底検査もされますし又結膜炎でも斜照法をされる場合が多いというのが実状です。つまり実際やつた事も請求には遠慮しておくということが沢山あります。ここに全国の34年6月の全国府県各種請求平均点数を掲載しますから,この表を十分御検討の上各位の県の請求が他の府県に比較してどういう状態にあるかがよくおわかりになると思います。また眼科専門医として現代の医学水準上設備すべきもの,たとえば電気検眼鏡,細隙灯顕微鏡などは設備し,また最新の医学の進歩におくれぬように眼科書や専門雑誌は毎月愛読されて,なすべきことは十分なし,請求すべきものは十分請求して医療が萎縮しないよう向上に努力しなければなりません。
たとえば東京の半額に満たないような県も2,3あるようですが,かかる県などはもつと医療の向上に十分努力されて請求すべきものははつきり請求して,国民の福祉の向上に努力したいと愚考いたします。
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