私の経験 国際眼科学会への旅・4
晩餐会
国友 昇
1
1日本大学医学部眼科
pp.677-679
発行日 1959年3月15日
Published Date 1959/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206633
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学会も余すところ僅かに1日となつた。9月11日の夜はLa Madeleineと云う当市第1の料亭でのOfficialBanquetだ。毎日夜はおそく朝は早いので眠りが足りない。大分疲れた。それにこのBruxesselsの町はフランダース語の他はフランス語しか通じないので,全く閉口だ。たまたま町に出て英語を話す人をやつと捜しだして道を聞こうものなら,私もstrangerだ一緒に研究しようなどと云つてポケツトから地図を出されるのには面くらう。
これ迄の学会の雰囲気から感じた所によると,どうも今晩も特別な人は別としてタキシードでなくて良いらしい。僕も大橋君も共に折角三越で買つて用意して来たタキシード用のワィシヤツ,カフスボタン等もスーツケースに入れたままにして,普通のワイシヤツを着用することにした。唯ネクタイだけは黒の蝶ネクタイにした。
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