臨床実験
諸種の療法に抵抗せる角膜潰瘍の2例—広瀬教授還暦祝賀論文
吉岡 久春
1
,
木谷 和子
1
,
高野 正夫
1
1長崎大学医学部眼科
pp.1471-1475
発行日 1957年12月15日
Published Date 1957/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206192
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緒言
抗生物質及びコーチゾンが広く眼疾患に用いられる様になり,最近特に諸種の治療に頑固に抵抗する角膜潰瘍が増加しつゝある様に思われる。私達はかゝる角膜潰瘍の原因の一つとして,真菌による例を報告した15)16)。今回私達は,局所から細菌及び真菌を検出し得なかつた原因不明の角膜潰瘍で,諸種の抗生物質も無効であつたものに,トリコマイシン,メゾキサンの内服を継続して,はじめて治癒に赴いた2例を経験したので,茲に報告する。
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