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眼科新知識
流行性角結膜炎の病原に就て
Etiology of Epidemic Keratoconjunctivitis, A Review of the Literature
三井 幸彦
1
Yukihiko Mitsui
1
1熊本医大眼科
1Department of Ophthalmology, Kumamoto University Medical School
pp.71-75
発行日 1957年1月15日
Published Date 1957/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205915
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流行性角結膜炎は1889年Fuchsによつて点状表層角膜炎Keratitis punctata superficialisという名で最初に報告された病気である。我が国では1894年井上通泰が最初に報告している。その後1938年Schneiderが流行性角結膜炎Keratoconjunctivitis epidelnica (E.K.C.)という名称を提出して以来,この呼称が広く使われる様になつた。最近20年間に世界各地に大小の流行をおこしている。
本疾患が伝染性のものであることは疫学的に見て疑いの無いものであつたが,Wright (1930),Kirwan (1930),青木(1941),三井(1948),田中(1950,1951)等の人体実験によつて,更にそのことは確証された。
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