GROUP DISCUSSION
第11回白内障
増田 義哉
1
1久大
pp.813-820
発行日 1973年6月15日
Published Date 1973/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204981
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1.強角膜切開の位置による虹彩脱出の有無
目的:従来,白内障手術時の強度膜切開の部位については,角膜寄りと強膜寄りといずれが秀れているか議論が多く,いまだ明らかでない。そこで今回,虹彩脱出の有無について,実験的成績ならびに臨床的成績の2点から比較検討し,両者の優劣をみた。
方法:1)成熟白色家兎の右眼に角膜縁より1mm角膜側,左眼には2mm強膜側において曲槍状刀による切開を行ない,小川剪刀で創を約150°拡大,その後直ちに3糸縫合す。術中,術直後,および3日目に切開創の状態をコーワ眼底カメラにて撮影した。2)過去4年問に久留米大学眼科で手術を行なつた老人性白内障患者について,角膜寄りと,強膜寄りとの切開による術中,術後の虹彩脱出に関する統計的観察を行なつた。
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