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緒言
国内において種々の眼底カメラが作られている。これらの性能のひとつである網膜における解像力について,以下に示す意味で比較検討を加える。目標は眼底カメラ撮影系の絶対分解能を測定する事であるが,光学系自体最終段階に目のレンズ系を含めて考えられている。このため測定に当たつては,目のレンズ系に対応するコリメーターレンズを用意しなければならない。即ちコリメーターレンズが対物レンズ群の一部であるから,分解能を個々の系の積として与える事ができない。次に分解能測定の方法には幾通りかあるが,ここでは格子標板を被験レンズを通して観測又は撮影を行ない,分解する最少ピッチの格子により表わす。このため照明,標板のコントラスト,感光材料の種類,露出,現像,定着条件,また判定の個人差等の諸条件により違つた値が得られる。
以上の理由により国産六器種に対して相対的分解能をZeiss製品との比較を含めて検討する。測定は,ファインダー像を拡大鏡を通して直接判定する方法と,写真ネガフィルム面上に写した像を顕微鏡により判定する二通りの方法で行なう。
The authors attempted to numerically ascer-tain the so-called resolving power of several Ja-panese and Zeiss fundus cameras. The study was conducted by photographing test charts through the fundus camera followed by conse-cutive microscopic analysis of the film. Most of the fundus cameras thus studied showed value-s of about 200 lines/mm as the optimal resolv-ing power. These values are close to the dif-fraction-dependent ones at the aperture of the measuring instrument.
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