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第1回光凝固研究会報告記—Dr.Combergによる光凝固講習会
深道 義尚
1
,
清水 弘一
2
,
佐藤 清祐
3
,
清水 昊幸
4
1関東労災病院
2東大眼科
3東芝中央病院
4東京厚生年金病院
pp.297-300
発行日 1970年2月15日
Published Date 1970/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204249
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最近わが国における光凝固装置の普及は誠にめざましく,その臨床的応用も日々新たに適応範囲を広げている。今日光凝固は網膜剥離およびその前段階をなす諸変化に対してはもとより,広く各種の網膜脈絡膜疾患に用いられている。すなわち,悪性腫瘍や各種の網膜血管病変,さらにはこれまであまり有効な治療法のなかつた中心性網膜炎や未熟児網膜症などに対しても,画期的な治療法となっている。また,種々の前眼部疾患にも用いられ,特に人工瞳孔形成には広く応用されている。かように,光凝固装置は今や眼科の治療器具としてなくてはならぬ存在となつた。使いなれた者にとつて光凝固を失なうことは手足をもがれるような感じだと言つた人があるが,まさに同感である。
しかしなにぶんにも光凝固装置は開発されてまだ日も浅く,使用範囲も多岐にわたるため,疾患ごとの適応基準や使用方法に関する情報の集積が十分でない。各人がそれぞれ試行錯誤を繰り返して行方を模索しているとの感が深い。
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