第22回臨眼グループディスカッション
白内障
pp.1355-1360
発行日 1969年11月15日
Published Date 1969/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204182
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永田 誠(天理病院)
手術用顕微鏡下の白内障手術
白内障摘出手術は肉眼あるいはルーペを用いて十分に好結果を得られる手術であるが,優秀な手術用顕微鏡下にこれを行なうことによつて手術の確実性,安全性は明らかに向上する。眼科手術に顕微鏡を用いるためには対物鏡の焦点距離照明装置,アームの組合せ,顕微鏡と手術台との関係,介助者のスペース,倍率の選択などに手術の種類に応じた考慮が必要となる。
顕微鏡下の白内障摘出手術にはどのような術式でも可能であるが,特にSliding法はすべての操作を直視下に確実に行なえるので適当な術式である。その術式をスライドおよび立体カラースライドで供覧した。本年1月より7月までに顕微鏡下に行なつた白内障全摘出術の119例中硝子体脱出は1例のみであつた。
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