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談話室
ネパールにおける眼科の集団治療—ネパールの民族と歴史(その3)
Ophthalmological Mission in Nepal.:People of Nepal and its History (Part 3)
神谷 貞義
1
Sadayoshi Kamiya
1
1奈良県立医科大学眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Nara Medical College
pp.1145-1150
発行日 1968年8月15日
Published Date 1968/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203926
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第3部ネパールの近代史
現ネパール王家,グルカ王朝の成立
第二次世界大戦の時に日本兵と戦い,また一部は日本に傭われ英国と戦い,また最近はホンコンで暴徒慎圧に当つているグルカ兵とは,英国に傭用されているネパール人のことである。現ネパール,シャー王家はグルカであるが,通称のグルカ兵が,グルン,タマン,ライ,ランガール,リンブであるのと民族的には異なるのである。本来の民族学的な意味でのグルカは,インドの北部に住む種族,殺帝利族の商と称する精桿な種族で,1303年インドから追放され,最初ネパールの中央部の丘陵に逃れて避難していたが,そこに定着し,しだいに勢力を拡大していつた。1559年に小都市グルカに住んでいた王を打ち破つてそれを支配した。このことからグルカの名が生まれた。
The history and the social condition of Ne-pal in the modern and present ages are des-cribed. The description is intended to serve as introductory to the report of the author about the ophthalmological conditions of the country.
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