特集 第21回臨床眼科学会講演集(その1)
印象記
第一会場
内田 幸男
1
1東京女子医大
pp.241-244
発行日 1968年2月15日
Published Date 1968/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203803
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あいにくと小雨模様でうすら寒い。定刻9時にわずか遅れて駈けつける。スピーカーから流れる中泉博士の臨床眼科学会のこんにちに至る発展の懐古を耳にしながら,扉を押す。昨年来,国立教育会館のこの立派な会場にもなじみがある。
午前の一般講演には,まずBehçet病が2題並ぶ。間宮氏(信大)は,過去16年間のBehçet病患者の統計をとり,前期8年と後期8年に分けて考察した。前期ではステロイドの点眼例が,後期では全身投与例が多かつたという。後期に視力低下例の頻度が高いことから,ステロイド全身投与が本症の予後を悪くすることになにか関係があるらしいと考えた。
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