特集 第20回臨床眼科学会講演集(その1)
印象記
第20回臨床眼科学会
第二会場
塚原 勇
1
1関西医科大学
pp.269-273
発行日 1967年2月15日
Published Date 1967/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203601
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第二会場は国立教育会館の6階大会議室で,会場としては少しせまい感じがするが落着いた部屋である。定刻午前9時から大塚教授座長で一般講演がはじめられた。
第28席大江謙一氏(大蔵省印刷局小田原病院)は,大学生18,500名について18歳〜23歳の間の年齢の増加による視力推移について述べた。平均視力は0.79→0中71と近視の増強によると考えられる低下を示すが,1.0以上の者の視力の平均は1.36→1.41と上昇,眼鏡常用者の矯正視力の平均も1.02→1.11と上昇したという。牧内教授は年齢と共に進む視力の増加には経験,智能の向上が関係して来ると発言,山地助教授から視力の平均値という点で討論があつた。大島助教授も0.9以下のもので最低どの程度迄をふくめて平均をとつたか,男女差について質問した。演者は視力の向上には大脳の発達も影響して来ること,視力の平均は対象が多数なので対数値の平均をとつていないがそれで差支えないこと,男子の方が視力の良い者が多く入学しているので結果的には男子の方が良い結果を得たと答えた。
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