Japanese
English
臨床実験
コリスチン・テトラサイクリン混合眼軟膏の眼科的応用
Ophthalmic Use of Colistin-Tetracyclin Ointments
山本 由記雄
1
,
冨田 美智子
1
Yukio Yamamoto
1
,
Michiko Tomita
1
1都立駒込病院眼科
1Department of Ophthalmology, Komagome Metropolitan Hospital
pp.1285-1286
発行日 1965年10月15日
Published Date 1965/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203286
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I.緒言
感染症による眼科的疾患に抗生物質の点眼剤,及び軟膏が使用されるようになつたのは戦後であり,近年著しい進歩と共にその種類も多く現在は必須薬とまでなつている。しかし,それは,一般に一種の抗生物質のみの点眼剤であり,軟膏であるために,感染症全般に有効であるか,或いは耐性菌の出現,起炎菌の相違に適当か否か,は疑問であつた。我々はこれを知るために感受性テストを行うが,急を要する時には間に合わない。このために日頃二種類以上の抗生物質を眼局所に使用する。しかしこの様な混合剤の市販はされていないため,適当に自家製品を使用していた。
この度,科薬抗生物質研究所より作製されたコリスチン,テトラサイクリン混合軟膏の提供を受けたので,以下の如く臨床実験を試み,所期の効果を収めたので,使用経験を報告する。
A report is presented over the experimen-tal use of ophthalmic ointments containing 0.5% Colimycin and 0.5% Tetracyclin applied to 23 cases with various infectious eye disea-ses. It is concluded that a wider use of the ointment is to be recommended because of its extremely broad spectrum and because of its lack of clinical toxicity.
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