Japanese
English
特集 眼科臨床における診断・治療上の困難例
翼状片に対する考え方
Therapeutic Indications for Pterygium
鈴木 林一
1
Rin-ichi Suzuki
1
1国立水戸病院眼科
1Department of Ophthalmology, Mito National Hospital
pp.1307-1308
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203069
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Ⅰ.はしがき
翼状片に関しては,その本態が未だ不明であるばかりでなく,その治療法についても古来数多くの試みがなされ,成書その他の文献に於いて枚挙に暇なき程主としてその手術的療法について論じ且つ実施されて来た。その事由は多くの努力にも拘わらずその再発性が極めて旺盛であつて決定的な治癒或いは阻止手段がなく,一般的にみて我々を手こずらしめている対称であることの証査であると思われる。
その本態については未だ解明されていないが,且つて私はその組織学的検索を行なつたことがあるが,その主な所見としてボーマン氏膜の破壊がその頭部先端に到る迄かなり著明であることを確認している。
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