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I.緒言
著者は第1〜3報迄に発表した電解質の超微量分析法及びin situに於ける電極測定法によつて,先ず第4報に於いて,最上位に想定される液体環境としての血清,血漿及び超炉過液の電解質組成を知つた。これは蛋白より遊離した真の細胞外液に相当する電解質の生理的条件下(PCO2,pH, PO2,温度等を可及的に生理的正常とした)に於ける定量的,及び局所定性的組成であつた。又前報に於ける蛋白遊離の電解質濃度は,更に組織間液としての低蛋白液への電解質輸送が能動輸送であるか受動輸送であるかの加算的関係を理解する重要な根拠であることを述べた。
即ち受動輸送に対しての能動輸送が同方向性に加算される場合の指標は,一方向のイオン流量fluxのみが与えられた場合は,両者を区別してそれぞれの占める割合いを記載する方程式は未だない。Mout (total)=Mout (active)+Mout(passive)として定義するにとどまる。従つて髄液,房水等の電解質個々について,これが能動的に加算されたものであるが,受動的にのみ血液側から輸送されたものであるか,又更には能動的に減算されたものであるかを知る為には,髄液,房水の電解質個々を超濾過液の超微量分析の水準と比較する事が最も真実に近い。
In 7 cats the concentrations of Cl, Na. K,and Mg were measured in plasma ultrafil-trate, choroid plexus fluid, and cisterna ma-gna fluid.
Choroid plexus fluid did not differ from plasma ultrafiltratein CI and K concentration but contained higher Na, markedly higher Mg, and lower Ca concentrations than the ultrafiltrate.
Cisterma magna fluid differed from the ultrafiltrate with respect to all five electrol y-tes, containing higher concentrations of CI, Na and Mg and lower concentrations of K and Ca.
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