Japanese
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臨床実験
眼瞼内反症の超短波凝固手術に就いて
About the diathermic Coaglation for Enteropinmipalpebrae
鈴木 志賀子
1
S. Suzuki
1
1慈恵会医科大学眼科
1Ophthalmic Dept. of Jikei Medical College
pp.1316-1318
発行日 1955年11月15日
Published Date 1955/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202374
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はしがき
眼瞼内反症の矯正手術として眼瞼又は瞼板前面をパクラン焼灼又は電気焼灼する方法は,已に古くCzermak,菅沼等の記載するところであるが,近来のヂアテルミー電気凝固手術でも之が応用される様になつた。即ち外国ではHartmann (1942)が始めて内反応に用い更に外反症にも応用している。Safar (1953)のヂアテルミー手術書によると下眼瞼の手術では皮膚を針状極又は球状電極で凝固して有効とされ,パクランや電気焼灼手術に代つて用いられるという。然し本邦では眼瞼内反症に対する簡易凝固手術は大橋教授によつて記載されている外には殆んど報告がない。
大橋教授はヂアテルミー及び超短波の両方で行つているが,電極は若い人では一般に球状電極よりも針状電極の方が瘢痕が少なくてよいと云い,その術式も始めは超短波凝固を瞼縁に沿い一列に行つたが,その後の改良式では三列の密集凝固がよいと言う。
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