増刊号 すべて見せます! 患者説明・同意書マニュアル—[特別Web付録]説明書・同意書の実例99点
1 眼瞼
眼瞼内反症手術
木下 慎介
1
1MIE眼科四日市
pp.12-13
発行日 2020年10月30日
Published Date 2020/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410213720
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手術・治療の概要
眼瞼内反症は,加齢による変化や瘢痕などのさまざまな原因により眼瞼が内反した状態であり,その原因を正確に診断して外科的介入を行うことで根治が得られる疾患である。
加齢性眼瞼内反症は,眼瞼水平方向,およびcapsulopalpebral fascia(CPF)の瞼板枝や皮膚穿通枝が弛緩することで瞼板が回転しやすくなり,さらに眼輪筋前隔膜部が眼輪筋前瞼板部に乗り上げやすい状態になることで下眼瞼の内反が生じる1)。一方,瘢痕性眼瞼内反症は,眼瞼結膜側の拘縮が主たる原因である2)。このような違いから,それぞれに対する外科的介入の方針は大きく異なっており,両者の鑑別が非常に重要である。
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