Japanese
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臨床実験
P.V.P.C6に就いて
The Study on Hexametonium bromide with and without P.V.P
大木 陽太郞
1
1慈大眼科
pp.77-80
発行日 1955年1月15日
Published Date 1955/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202076
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Penicillinが発見され,臨豚的に応用されるに至つて間も無く起つた要求は作用必要濃度を血中に長時間維持させる事であつて,それに向つて油性や油蝋性のPenicillinが登場した。最近高血圧の治療に偉力を発揮しているImidazolin系のMetho bromin bromide,C6は之と同様に作用機序が適確であるが,余りに作用時間が短く然も作用が急激であり,時として相当の副作用を体験する為同様にこの水溶性のC6の作用を緩除,且つ長時間とする為に上記の油性Penicillinと同様の要求が痛感される。そこで私は水性の粘稠度増進物質としてPoly vinyl pyrolidoneと呼ぶ(P.V.P.と略す)高分子物質をC6に混在溶解せしめて上記の目的を達し様と試み或程度目的が達せられたと思われるのでこゝに報告する。
P.V.P.は第二次世界大戦中ドイツに於て代用血漿の基礎媒剤として血液と同様の粘稠度を輸液に保たしめる為に盛んに用いられたのに始まる。ドイツではPeriston,フランスではSabtosan,英米,スイス等ではPlasdoneと云われている者で2.5%の割合で代用血漿に混ずると粘稠度が血液と等しくなるのである。
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