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臨床実験
高血圧患者の前眼部血管細隙燈所見(第2報)—年令及び脈圧と前眼部血管との関係について
Slit-Lamp Examinotion in Cases of Hypertension (2nd Report: Relationship between Ageps and Puls Pressure with the Figure of Blood vessels on the Anterior Portion of the Eye)
竹内 榮三郞
1
,
井上 八千代
1
,
千種 正輝
1
1日大眼科
pp.727-731
発行日 1954年6月15日
Published Date 1954/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201911
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私達は第1報において最高血圧を対照としてこれと前眼部血管との関係について論じ,更に前眼部血管における変化との眼底血管における変化とを比較検討した結果,高血圧群における良性高血圧症では前眼部血管に所見が多く,これに反して悪性高血圧症では眼底血管に所見が多い傾向がある事を報告した。その際前眼部血管の変化としては前毛様血管の変化と結膜血管の変化とを取上げ毛様血管については,毛様動脈の血管壁の平行性の障害されている程度を三段階に分ち,結膜血管については,結膜小静脈における静脈瘤,分岐部の三角形拡張等を同じく変化の強弱に従つて三段階に区分して表示した(第1報第1図及び第2図参照)。又眼底血管については樋渡助教授の分類に従つた(第1報参照)。
今回は同じ被験材料を年令的に区分して,血管の諸変化と年令との関係を検討すると共に,又脈圧の高低との関係についても調べた。血管の検査方法等は前報におけると同様である。
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