談話室
アメリカの眼科(3)
山賀 勇
pp.650-651
発行日 1952年8月15日
Published Date 1952/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201249
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- 文献概要
前2回にわたり,アメリカの眼科について乏しい知識をもとに書いたけれども,實際は自ら行つて見たわけではないので,多分いろいろ誤りもあるかと恐れている。殊に1つの大學眼科に多くの教授があつたり,大きな病院に同時に多數の大家が集つていることについて,實際にはどのように行われているのかを知らないのであつたが,最近熊本大學の三井幸彦助教授が,歐米を一巡りして歸られそのお話を伺い,又本誌4月號にも載つている所を見ると,これは單に澤山の教授が顔を竝べているのでなくて,それぞれ得意の專門分野について深く研究を掘り下げると共に而もそうした各分野のエキスパートが,常に相會し,研究を發表し,意見を交換し得るようにしているということを知り,漸く納得が行つた次第である。
そこでここに三井助教授のお許しを得てその持ち歸られた文献の中から,フィラデルフィアにある古い有名なWils Eye Hospitalの1950年度の報告書をかりて,アメリカの代表的な眼科病院の姿を紹介しようと思う。
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