談話室
アメリカの大学病院眼科生活
中泉 行信
1
1日本医科大学眼科
pp.1332-1334
発行日 1960年8月15日
Published Date 1960/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207025
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サンフランシスコにあるカリフォルニア大学病院眼科に1カ年留学し,日本の医局生活と大分異なるところを体験しました。
日本を飛びたつた時は丁度セントルイスのワシントン大学に留学される順天堂大学眼科の野寄先生と旅は道つれというより日本の国を出るのはお互に初めてであり,心細い次第なので御一緒願い,ハワイはホノルル国際飛行場に無事着陸しました。野寄先生も私もこれから私達を待つている入国手続税関検査等でいささか緊張気味でしたが留学生は検査は一番最後に廻されるとの事で約1時間待合室でまたされ,この間に2人で写真の撮りあい等をして緊張もややほぐれた頃私達の番がやつてきました。日本から持つて行つた胸部X線写真を検疫官がしらべてそこをパスし入国検査官の検査を通り,次には誰しもが一番いやな税関検査でしたが私達留学生は大きな胸部X線写真を持つていた為に一目でわかり,税関吏も白人のアメリカ人でしたが「コンニチワ」とうまい発音であいさつしてくれ何も調べられずに通過したのでホツトしました。ハワイは日本とあまり変りなく自動車もホテルも日本語で通じました。ハワイの主な病院3つを訪問しましたがハワイでは日本の留学生のくるのを待つていました。丁度私達が行つた時には慶応と順天堂大学出身の外科と婦人科の先生がおられました。
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