臨床實驗
メチール盲に對する頸部交感神經節切除の好果に就て
井之川 善雄
1
,
靑木 忠
2
,
隅田 賀周
1
1呉共濟病院眼科
2呉共濟病院外科
pp.807-809
発行日 1951年12月15日
Published Date 1951/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201017
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メチール・アルコール盲の所謂第2次視力低下期を經過せる失明者に對し藥物療法なく手術療法として井街氏が開頭術を行いたる報告例あるのみなり。
余は先に網膜色素變性症及び視神經萎縮症患者數10例に本法を行い或る程度視力恢復せるを經驗し,斯る經驗を基礎として當眼科外來を訪れたメチール盲(以下「メ」盲と略す)患者176名中50名(100眼)に就て本法を應用せるに多少にても視力あるものは視力増強し,其の後約2カ年經過せるに通信に依り22名の現在視力判明し,その結果「メ」盲患者に一應試みて宜しきものと考え敢て報告し諸氏の御批判を乞う次第なり。
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