臨床實驗
ネオミノフアーゲンAT (NAT)による眼結核の治驗
森田 四郞
1
1國立相模原病院眼科
pp.739-741
発行日 1951年11月15日
Published Date 1951/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200989
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ネオミノフアーゲンAT (NAT)は,リヂンを主體とする鹽基性アミノ酸の2%溶液で,結核菌に對しては,その菌體成分であるリポイドを鹸化分解し,而も單核球の喰作用を昂進させ,結核菌の發育を阻止し,それを死滅させる作用があると言われている。このNATによる治驗例は他科領域に於ては屡々報告されているが,我が眼科領域に於ては未だこれを見ない。私は本剤を眼結核患者に使用してみて,甚だ好結果を得たのでその結果を報告し,御批判を仰ぎたいと思う次第である。
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