外文抄録
緑内障(その3)
須田 經宇
1
1熊大
pp.687-688
発行日 1951年10月15日
Published Date 1951/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200973
- 有料閲覧
- 文献概要
D.原發性緑内障の手術
過去1年間にて興味のある方法は毛樣體の燒灼であるReiser (Klin.Monatsbl Augenh.115:491,1949)は角膜輪部より8mm離した點で,毛様動脈を閉塞するために眼筋附著部位を燒灼する。weekers (Ophthalmologica 118;564,1949)は家兎に於て毛樣體後方をヂアテルミーで燒灼しても眼壓が下降するのをみとめこの部位の血管擴張にその原因を求めている。Biozzi (Gior.ital.oftal.2:380, 1949)Arato (Arch.Soc.oftal.hispa-no-am.9:746, 1949) Schreck(Arch.f.Ophth.149:95, 1949)等は後長毛樣動脈を凝固する方が效果的であると述べ特にAratoは眼筋腱直前に10〜12箇ヂアテルミーで燒灼,凝固せしめて單性緑内障にすばらしい成績をあげている。
Berens, Sheppard and Duel (To.Am.Ophth.Soc.47:364, 1949)は毛樣體にヂアテルミーをかけるよりも電氣分解の方を推薦している。之は損傷が少いからである。眼球下半分の輪部より1及び3mm後方で50〜75ヵ所で輕微な針で,5m.a.5秒間施行する。電氣分解は術後鞏膜の收縮が起らないから眼壓は上昇しないと述べている。
Copyright © 1951, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.