臨床實驗
丸山氏ワクチンに依る最近1ヶ年間の結核性眼疾患の治療成績に就て
原 博
1
1日本医大眼科教室
pp.25-26
発行日 1951年1月15日
Published Date 1951/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200759
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(1)緒言
結核性眼疾患の治療には,從來一般眼疾患と同樣に諸種藥剤を以つてする全身及び局所療法があるが,私は之等と別個の意義を持つ本学丸山教授の調製せる,丸山氏ワクチンに着目し,本ワクチンが皮膚結核に対し卓効あるを聞き,之を眼疾患に用い興味ある成績を得たので,茲に概略を御報告する次第である.この症例中には,結核1,角膜1,辺縁1,巨大1,フリクテン鞏膜等が含まれているが,勿論,嚴密の意味で結核と言うには,異論がある所であるが,結核とは,何等かの因果関係があるべく,且つ治療結果より見て,之等疾患に対しても,藥効が認められたので,敢て此処に掲載し,御批判を抑ぐ次第である.
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