臨床實驗
形態視野に就て
萩原 朗
1
,
柳田 長子
2
1岡山医大眼科
2東京大学眼科
pp.320-322
発行日 1950年8月15日
Published Date 1950/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200638
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普通臨床的に測定される視野は,光覚を有する網膜の範囲を外界に投射したものであつて,專ら光神及び色神に関するものである.然るに網膜周辺部に於いては,事物の形態は如何に感知されているかと云うことに関して研究を行つている人は甚だ尠く,Ziglerと3人の女子協力者Collier,Galli等の3,4の報告が見られるのみである.我々も最近2ケ年間この形態視野とも謂うべきものの測定を,健常視野を有するもの及び病的視野を有するものに就いて試みつつあるが,茲に先ず健常視野を有する被檢者の成績を述べ,御参考に供しようと思う.
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