臨床實驗
下涙點の外方偏位及び涙小管の異常延長を件う複雜性瞼裂縮小症の1例並びに其の文献的考察
木村 泰三
1
1千葉医大眼科
pp.249-250
発行日 1950年6月15日
Published Date 1950/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200602
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Ⅰ序言
先天性瞼裂縮少症に伴う涙小管異常延長乃至は涙点の偏位に就ては,van der Hoeve (以下v. d. H.)が最初に「内眥部眼瞼癒着眼に伴う涙小管異常延長」と題して発表し,以後Waardenburg (以下W.)の浩澣な研究発表があるが,其他には数氏の報告あるのみで,本邦に於ては未だ其の文献に接しない.著者は此度千葉医科大学眼科学教室に於て,かゝる異常の1例に遭遇し先人の報告と併せて此処に紹介する.
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